はじめに
夫がうつ病で教員を3年近く休職していた中で、私たち家族は「復職するか、それとも退職するか」という大きな選択に悩んでいました。
この記事では休職中だった夫が就職活動を始め、転職先が見えてきた段階で退職を決意し転職するまでの流れを実体験ベースでお話しします。
同じように悩んでいる方の参考になれば幸いです。
復職を目指していた時期もあった
休職した当初は、夫も私も当たり前のように「治ったら学校に戻るもの」と考えていました。
病院に通い、薬を調整し、リワークに参加した時期もありました。
体調が少し良くなる時期もあり、復職について話し合ったこともあります。
しかし、実際に復職を考え始めると、
- 仕事の夢を見る
- 夜眠れなくなる
- 学校の話題だけで動悸がする
という状態が続きました。
表面上は元気そうに見えても、心の奥では強い不安を抱えていたのだと思います。
退職を決めたきっかけ
休職期間が長くなるにつれて、夫の口から出る言葉が変わっていきました。
「もう教員に戻れる気がしない」
その言葉は一時的な感情ではありませんでした。
何度も話し合いを重ねても、夫の気持ちは変わりませんでした。
むしろ無理に復職を考えることで、体調が悪化することもありました。
その頃から、私たち家族も「復職だけが正解ではないのかもしれない」と考えるようになり、最終的には退職を決意しました。
休職中に就職活動を始めた
「休職中に就職活動していいものか」と罪悪感のようなものもありました。
しかし、今思えば休職中に就職活動をして良かったと思います。
なぜなら
- すぐに就職先が決まるとは限らない
- 退職後だと空白の期間ができてしまう
- 「落ちても大丈夫」という心の余裕ができる
- 他の環境に目を向けることで気分転換になる
とはいえ、うつ病が完治しているわけではない状態です。
毎日求人を見るわけでもなく、自分のペースでできることから少しずつ進めました。
- 転職サイトへの登録
- ハローワークへ行く
- 気になった企業の説明会に参加
復職のことを考えると苦しかった夫も、転職を考えるようになってからは前向きになりました。
面接で聞かれたこと/伝えたこと
志望動機や学校での上司との関係、教員を辞める理由などを聞かれました。
また、体調を崩して休職していたことも正直に伝えました。
退職手続きには約1か月かかるため、入社日が1か月ほど先になることも説明しました。
休職していたことを伝えることで、マイナスな印象を持たれるのではないかという不安もありました。
しかし、結果的には採用していただくことができました。
事情を理解してもらった上で働けることは、大きな安心感につながったと思います。
退職を決意してから行った手続き
退職願の提出
採用が決まってから、校長先生に退職する旨を伝えました。
夫の場合、年度の途中での退職となりましたが、校長先生は「家族で決めたことなら何も言うことはない」とすぐに受け入れてくれました。
その後、指定の形式の退職願の用紙が学校から送られてきたので記入して返送しました。
退職日決定
退職願を提出後、校長先生と教育委員会で手続きが進められ、退職日が決定しました。
後日、校長先生から電話があり、正式な退職日を教えていただきました。
保険関係の書類提出
共済組合の任意継続の申込書や退職金の振込先申出書など、退職に必要な書類も学校の事務員さんから送られてきました。
書類ごとに記入方法の説明が添えられていたため、必要事項を記入して返送しました。
退職金の振込時期
退職日から約1か月後でした。
指定した口座に振り込まれます。
児童手当受給の変更手続き
夫の場合、公務員から会社員へ変わるため、役所で児童手当の受給者変更手続きが必要でした。
さらに、新しい職場から健康保険証が発行された後は、こども医療証の手続きも行いました。
今振り返って思うこと
退職は簡単な選択ではありませんでした。たくさんの葛藤や悩みがありました。
「安定の職を辞めたらもったいない」
「本当に辞めて後悔しないか」
「辞めてしまって生活できるのか」
何度も自問自答を繰り返しました。
でも、「教員に戻ることより、新しい環境で働く方が前向きになれる」という気持ちが強くなったのです。そして私も、その決断を応援することにしました。
転職して感じたこと
夫は、教育関係の職種ではなく全く違う職種に転職しました。
転職したかといって、すべての悩みが消えたわけではありません。
新しい環境には新しい大変さがあります。
人間関係も仕事も0からのスタートでした。
それでも、今までの復職へのプレッシャーから解放され、「別の道を選んでよかった」と思えるようになったことが大きな変化でした。
教員を辞めるか悩んでる方へ
教員を辞めることが正解とは限りません。
ただ、復職だけにこだわる必要もないと思います。
私たち家族の場合は、転職という選択をしたことで前を向けるようになりました。
もちろん教員を辞めることに不安がなかったわけではありません。
「転職をしても続くかわからない」「合わなくて辞めてしまうかもしれない」
でもまずは「働ける状態に戻ること」が大きな一歩だと思いました。
もし今つらい状況にいるなら、「他の道もある」と知るだけでも気持ちが少し楽になるかもしれません。
※手続きの内容や必要書類は自治体によって異なる場合があります。我が家の場合の一例として参考にしてください。
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