電話占い【ココナラ】 もう、一人で悩まないで
限界はある日、突然やってきました。
「夫は真面目で強いから大丈夫だろう」――私はそう思い込んでいました。
夫は教員です。
新年度の異動で赴任したのは生徒数の多い学校。引き継ぎが十分でないまま、未処理の業務や保護者対応、授業準備などが次々と押し寄せました。
毎晩遅くまで働き、休日も仕事に追われる日々。家族で過ごす時間はほとんどなくなっていきました。
最初のサイン
春先、夫は「眠れない」「朝から動悸がする」と口にするようになりました。私は「疲れているだけ」と軽く考えてしまいましたが、それは大切なサインだったのだと後から気づきました。表情が曇り、笑顔が減っていく夫。それでも「迷惑をかけられない」と学校に通い続けていました。
「もう無理かもしれない」
ある日、夫から「学校にいられない」と電話がありました。私は驚き、すぐに帰宅させて専門の医療機関を受診しました。そこで初めて、心の不調が深刻な段階にあることを知りました。
家族としてできたこと/できなかったこと
振り返ると、家族として支えになれたこともあれば、逆に負担をかけてしまったこともありました。
できたこと
できたこと
- 通院に付き添った
- 無理に励まそうとしなかった
- 「仕事に戻らなくていい」と伝えた
できなかったこと
- 「早く治そう」と急かしてしまった
- 「前はできていたのに」と比較してしまった
- 自分の不安をぶつけてしまった
心の回復には「時間」と「安心できる環境」が必要だと学びました。家族も支える中で疲れることがありますが、少しずつ笑顔が戻る瞬間が大きな救いになります。
教員という仕事と心のリスク
教員は、人との関わりの中で心を削る仕事です。子ども、保護者、同僚、上司――多くの人に向き合う責任感が求められます。真面目で責任感の強い人ほど「休めない」と思い込み、限界を超えてしまうことがあります。
今伝えたいこと
「まさかうちが」と思うことは、誰にでも起こり得ます。
そして、心の不調は“弱さ”ではなく“病気”であること。
家族やパートナーが最初に気づき、寄り添うことがとても大切です。
最後に
夫は今も休職中ですが、少しずつ笑顔を取り戻しつつあります。復職の目処はまだ立っていませんが、それでも「生きていてくれてよかった」と心から思います。
この体験が、同じように悩んでいる方や教員のご家族、そして心が疲れている誰かの“気づき”につながれば幸いです。



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