怒りをぶつけられても、
「病気だから仕方ない」と自分に言い聞かせてきました。
どんな言葉を投げられても、
どんな空気になっても、
すべて私が悪いように言われても、
受け入れるしかないと思っていました。
「私が我慢すれば丸く収まる」
そうやって、自分の気持ちを後回しにすることが当たり前になっていました。
気づけば、
何が嫌で、何を望んでいるのかさえ、
自分でもわからなくなっていました。
でも、少しずつ、
心と体がついていかなくなりました。
ある日ふと、
「もう無理だ」
「離れたい」
そう、口に出していました。
それをきっかけに、
夫は少し冷静になり、
「気をつけるから」と言葉をかけてくれました。
ただ、病気は
気持ちだけで簡単に変わるものではなく、
今でも波は続いています。
良い日もあれば、
そうでない日もある。
その繰り返しです。
これまで何度も、
夫の怒りが爆発する場面を目の当たりにしてきたからか、
少しでも強い声を聞くと、
体が先に反応してしまいます。
心臓がドクンと大きく鳴って、
呼吸が浅くなり、
頭が真っ白になる。
「大丈夫」と言い聞かせても、
体は言うことを聞いてくれませんでした。
「あぁ、逃げたい」
そう思ってしまい、
何もしたくなくなる。
気力を一気に奪われるような感覚。
理由もはっきりしないまま、
ふとした瞬間に涙が溢れてくることもありました。
家に帰れば、
家事や育児が待っています。
一人になれる時間は、
なかなか取れません。
何も考えずに座る時間や、
ただぼーっとする余裕さえなくて、
心を立て直す前に、
また次の役割に戻らなければいけない。
そんな感覚が続いていました。
それでも外では、
何事もないように仕事をしています。
普通に働いて、
普通に会話をして、
普通に笑っている日々。
だからこそ、
このしんどさを
ずっと抱え込んできました。
勇気を出して、
信用できる友人に相談したことがあります。
すると、意外にも
同じ立場を経験している人が
近くにいることを知りました。
「私だけじゃなかった」
それを知った瞬間、
胸の奥に溜まっていたものが、
少しだけほどけた気がしました。
今も、
完璧な答えは見つかっていません。
状況がすぐに良くなるわけでもありません。
正解がある話でもないと思っています。
それでも、
こうして言葉にすることで、
少しずつ自分の気持ちを
取り戻している気がします。
もし今、
同じように耐え続けている人がいたら。
「しんどい」と感じながら、
それを飲み込んでいる人がいたら。
その気持ちは、
決して間違っていないと思います。
同じように、言葉にできない苦しさを抱えている方へ。
という記事も書きました。



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