はじめに:親のしんどさと向き合う
休職中は、心も体も思うように動かず、気持ちが沈む日もあります。
「子どもに心配をかけたくない」「元気に見せなきゃ」と思い、笑顔をつくることもありました。しかし、無理に隠すこと自体が大きなストレスになることも。
夫の場合、ささいなことがきっかけで怒りのコントロールが効かなくなるので、その矛先が子どもに向かうことがあります。 休職生活が長引くにつれ、「このまま隠し続けるのは自分にとっても子どもにとってもよくない」と感じ始めました。
休職中の親が抱えるつらさと「隠すストレス」
休職初期は、家ではなるべく普通に振る舞っていました。
- 夫は仕事に行くふり
- 子どもには無理やり明るく接する
でもその“元気なふり”が、逆に自分の心を疲弊させました。
「子どもたちには何も知られたくない」思いと、「もう疲れた」という気持ちが交錯し、毎日少しずつ辛くなっていったのです。
子どもにどこまで伝えるべき?隠し続けることの限界
心理学的にも、感情を押し込め続けることは、ストレスやうつ症状を悪化させる原因になると言われています。
夫の場合も、隠すことが新たなプレッシャーになっていました。
- 仕事を休んでいるとバレてはいけないという強迫観念
- 孤独感や焦燥感
こうした経験から、「伝えるべきことは伝えた方が、親としても楽になる」と実感しました。
上の子にだけ本当のことを伝えた理由
上の子はある程度理解力がある年齢だったので、少しずつ正直に話すことにしました。
「お父さんは仕事が大変で、今は少し元気がないということ」
「ちょっとしたことで怒ってしまうけど、それは病気が原因ということ」
言葉を選びながら伝えました。
伝えたことで、上の子は心配しつつも、「お父さんを応援したい」と前向きに受け止めてくれました。
伝える前は不安でいっぱいでしたが、話した後は夫の気持ちも整理でき、精神的な負担が軽くなったように感じます。
夫の怒りスイッチが入って私が限界を感じているとき、意外にも子どもに「パパは病気なんだから仕方ないよ」と慰められて、逆に救われることもありました。
幼い下の子にはどう接した?
まだ幼い下の子には、無理に状況を説明せず、日常の安定を優先しました。
- 遊びや笑顔を通して安心感を保つ
- 夫が怒っている時は安全な場所に移動させる
- 「大丈夫だよ」と安心できる言葉をかける
子どもの年齢や性格によって、伝え方を変えることが大切だと感じました。
親自身のストレスケアも子どもを守る大切な要素
親自身の心を守ることは、子どもにとっても重要です。
夫が休職中に取り入れた方法
- アロマディフューザーでリラックス
- 瞑想(何も考えない時間をつくる)
- 短時間の昼寝や休憩(長時間の昼寝は避ける)
- 日記やメモで気持ちを整理
- 気持ちが落ち着いている時には適度な運動
こうした小さな習慣が、心の安定につながります。
子どもへの伝え方と親のメンタルケアはセットで考える
全てを隠す必要も、全てを話す必要もありません。
- 年齢・理解力・性格に応じて伝える
- 安心できる言葉を選ぶ
- 親自身も無理せずストレスケアを優先
親が少しでも心を軽くすることが、結果的に子どもにとっても安心につながります。
まとめ|休職中の親でも家族は前向きになれる
- 休職中の親としてのつらさは、誰にも理解されにくく孤独を感じやすい
- 上の子には状況を少しずつ伝える
- 幼い子には日常の安定と安心感を優先
- 親自身の心のケアも同時に行う
子どもへの伝え方と自分の心の整理はセットで考えることが大切です。
休職中でも、自分と子どもに合った方法を少しずつ取り入れることで、親子ともに前向きに過ごせる時間が増えていきます。



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