「病気なんだから、もっと寄り添って」
「受け入れてほしい」
そう何度も言われてきました。
夫がうつで休職してから、
私がどれだけ気をつけて過ごしていても、
うまくいかない日はありました。
私が悪くなくても、
「謝ってほしい」と言われることがありました。
何か失敗すると、
その一つの出来事をきっかけに、
とことん責められることもありました。
頭ではわかっていました。
うつは病気で、
本人に余裕がなかったこと。
感情のコントロールが難しかったこと。
それでも、
何度も繰り返される言葉に、
私は少しずつ、自分の心を削られていきました。
「病気なんだから仕方ない」
「支える側なんだから我慢しなきゃ」
そう思おうとするたびに、
傷ついた気持ちを感じること自体が、
間違っているような気がして
口を閉ざしてきました。
許さなきゃいけないと思う気持ちと、
どうしても許せない感情のあいだで、
ずっと揺れ続けています。
この記事では、
うつの家族として支える立場にある私が、
夫の言葉に傷つき、
「理解しなければ」と自分を追い込んできた葛藤を、
正直に書いています。
答えは、まだ出ていません。
それでも、
同じように「自分が悪くないのに謝ってきた人」
「責められる側になってきた人」に、
この気持ちをそのまま置いていきたいと思います。
寄り添うことと、飲み込むことの違いがわからなくなった
私が夫に向けて発した、ほんの何気ない一言。
それが否定的に受け取られ、突然怒り出すことがありました。
「ここへ行きたい」という夫の要望に対して、
その日は用事があるからと断っただけで、
拒絶されたと感じ、激しく怒りをぶつけられたこともあります。
怒りが爆発するたびに、
「もっと受け入れてほしい」「寄り添ってほしい」と言われました。
その言葉を聞くたび、
私はどうすればよかったのか分からなくなり、ただ苦しくなっていきました。
言い合いの中で、何度も自分に問いかけました。
納得できなくても受け入れることが、正解なのか。
私だけが、いつも気持ちを飲み込まなければならないのか。
病気だからという理由で、すべてを許さなければいけないのか。
答えは、最後まで見つかりませんでした。
激怒される回数を重ねるうちに、
私は「その場を収めること」を最優先にするようになりました。
夫自身の言葉ではなく、
病気が言わせている言葉なのだと思うようにもしました。
それでも、どうしても我慢できず、
言い返してしまう日もあります。
ちょっとした失敗を、
とことん責められることもありました。
私自身が落ち込んでいるときに重ねて責められ、
涙がこぼれてしまったこともあります。
その失敗によって自分の評価が下がると感じたときほど、
夫の怒りは強くなるように感じました。
うつには波があります。夫の場合は怒りの症状が強く現れます。
たとえ落ち着いているように見える時期でも、
いつまた火がつくのかわからない。
その緊張感の中で過ごす日々は、大きなストレスです。
私は「許しているつもり」でいます。
けれど、心のどこかで、まだ許しきれていない自分もいます。
できるだけ寄り添っていきたい気持ちはあります。
それでも、支える側にも心があります。
腹が立つことも、落ち込むことも、当然あります。
だから私は、
その感情を無理に押し殺すのではなく、
「大事にしていかなければならない」と思うようになりました。
正しい答えはまだ出ていません。
ただ、自分を守るためにも「受け入れる」ではなく「受け流す」ことができたら・・・
謝るではなく、寄り添うことができたら・・・
支える側のメンタルを保ちながら過ごしていけるような気がしています。


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