夫のうつが安定せず、私自身もしんどかった時期。
「病院って変えていいのかな?」
「変えてもまた同じだったらどうしよう」
そんな不安を抱えながら、それでも勇気を出して転院を続けてきました。
気がつけば、病院は今回で3回目。
そしてようやく、「ここなら大丈夫かもしれない」と思える先生に出会えたのです。
まだ通い始めて間もないけれど──
夫の“波”は今、嘘みたいに落ち着き始めています。
最初の病院。予約なしで行けたけれど…
初めての病院は、急を要したので、予約なしでも行ける心療内科。
すぐ受診できるのは助かったものの、診察ではこんな違和感がありました。
- 話を途中で遮られる
- 話をゆっくり聞いてもらえない
- こちらの訴えを理解してもらえない
「たくさん患者さんが待っているから、そんなに話は聞けない。」
と、長時間話してるわけでもないのにバッサリ切られることもありました。
「こうなったことに対してまだ自分は悪くないと思ってるの?」
と言われたことも。
心が不安定な人でなくてもグサッとくるような言葉をかけてくるので私も徐々に不信感が募っていきました。
「こんなにしんどいのに、気持ちをわかってくれない…」
そう感じることが多く、私も夫も違和感を抱えたまま通っていました。
二つ目の病院も、やっぱりしんどかった
勇気を出して最初の病院をやめたものの、次に行った病院もまた、
どこか“冷たさ”を感じる対応でした。
こちらの状況を話しても、それに対しての言葉がなく、
「はい。わかりました」のみ。
「心療内科って、こういうものなの?」
「どこに行っても同じなのかな…」
通うたびに、そんな気持ちが大きくなっていきました。
知り合いに打ち明けたことで、道が開けた
そんな時、思い切って知り合いに夫の病気のことを話してみたんです。
すると──
「ここは本当に良かったよ」
と、一つの病院をすすめてもらいました。
そこは精神科の入院設備も整った、大きな病院。
「今までとは違うかもしれない」
そんな小さな希望を持って、夫と一緒に受診してみることにしました。
3つ目の病院で初めて感じた“安心”
初診の日、先生に会ってすぐに思いました。
「この先生、今までの先生と全然違う。」
- 丁寧に話を聞いてくれる
- こちらの希望も確認してくれる
- 薬の選び方も説明しながら進めてくれる
- 表情が柔らかい
ただその場にいるだけでホッとするような、安心感のある先生でした。
夫も診察室を出たあと、
「今日は、すごく楽だった…」
とぽつり。
あの言葉を聞いた瞬間、私の肩もすっと軽くなりました。
まだ通い始めたばかり。それでも“波”が落ち着いている
もちろん、まだ通い始めて間もないので断言はできません。
薬の調整もこれから。
夫の体調もまだ油断はできません。
それでも──
今のところ、夫の“波”は穏やかです。
イライラや落ち込みの揺れが、少しずつ小さくなっている気がします。
病院選びって、本当に大事。
何よりも “先生との相性” がこんなに大きいんだ、と実感しています。
同じように悩んでいる家族へ伝えたいこと
夫の病院を3回変えたのは、決して楽じゃありませんでした。
紹介状を書いてもらったり、自立支援の書類の変更手続きをしたり・・・
でもそのおかげで、やっと安心できる場所にたどり着けた。
もしあなたが今、
「今の病院でいいのかな」
「先生と合わないかも」
そんな不安を抱えているなら…
病院を変えてみる選択肢も、決して悪くないです。
家族の負担が少しでも軽くなるなら、選び直す価値はあると思います。
※本記事は、私たち家族の体験談です。
医療内容は個人差がありますので、診断や治療の変更を考える際は必ず医療機関にご相談ください。



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